外国人留学生の皆さんが、日本語の勉強を一生懸命に取り組んでる姿は、微笑ましくもあります。
本当に真剣なんですよね。
だって、ほとんど解らない状態からですよ。少しでも理解しようと頑張ってる姿を見るとね・・・。
彼(彼女)らが凄いところは、「行動」に移している事。
不安もあるだろうけど、色々考えて、ネガティブ因子が増える前に「やれー」って判断してるってことですよね!
これって、すごいです。
日本語を日本語学校で学ぶのですけど
ちょっと待って!
日本語って、日本人だって、ちゃんと使ってるの?
えっ ・ ・ ・
日本語の先生は、確かに、勉強をされているので、普通の日本人(ん。変な表現ですみません)より、文法や使い方もご存知なんですけど。
暗黙のルールってゆう、外国人からしたら、全然理解できない!
という部分があるとか。
この辺に、メスを入れた、先生がいらっしゃいます。
外国人留学生、それも非漢字圏の留学生の多くと関わりがあるので余計に感銘を受けました!
後ほど、少しご紹介しようと思ってます(^^)
では本題です!
知っているようで、知らない日本語のルールって何?
知ってるようで、知らない日本語って・・・
・・・なんだろう?
ほら、ね!
こんな感じになってるでしょう。
日本語を習った留学生の皆さんも、習えば、日常的な会話を理解してくるので、不安は少しづつですが解消して云っているとは思います。
入国したてのころ、一人で買い物にも行けず、不安だったのでは?
でも、3カ月、半年・・・と、学習が進んで、どうですか?
ひとりで、買い物はおろか、アルバイトをやりたい!
とか考えている留学生の子もいると思います。
良かったですね!
日常の生活で、日本語は通じるようになってきました。
でも、使い方が本当に正しいのだろうか、分からないで戸惑う事もまだまだ多いのでは?
使い方のルールが明確に解かれば、状況に応じた使い分けもできる。
その隠れた日本語のルールを、まとめたのが、この先生なんです。
先生曰く
日本語には、目に見えない「決まり事」が沢山あるのです。
日本人は、無意識のうちにそのルールに従っているので、そこから外れた言葉の使い方には「なにかおかしい」「間違ってる」とは感じるけど、なぜそれがおかしいのかまでは説明ができません。だから、外国人は生活しながらそのルールを身につけるかないし、もし、誤りを親切に指摘してくれる人がいなければ、間違ったまま日本語を使い続けることになります。
これは、日本語習得の過程ではよく見られることのようですね。
例えば、
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」は、一番最初に教えて貰える日本語です。
でも、家族に「こんにちは」「こんばんは」は使わない。
という事は、誰も日本語の先生は教えないのです。
確かにルールとしては存在しているがあまり明確には認識はされていません。
「僕から電話するね」と「僕から電話するよ」というのでは、大違い!
「よ」を使うととても強いイメージになるので、場合によっては「ね」を使う方がいいんです。
こんな微妙なニュアンスの違いは、教えられていないんです。
こうした違いを、具体的に解き明かしているのが、この先生なのです。
佐々木瑞枝先生の事を少し、ご紹介します。
京都府の生まれ
山口大学教授、横浜国立大学教授を経て、武蔵野大学名誉教授。
池袋コミュニティカレッジ日本語教授法講座講師。
専門は、日本語学、日本語教育学、日本文化論、異文化コミュニケーション論で日常生活の中で、何気なく使っている日本語の意外な側面、微妙な表現・言葉の使い分けなど、日本語の楽しさを伝えている。
主な著書:
外国語としての日本語(講談社)
何がちがう?どうちがう?似ている日本語(東京堂出版)
等があります。
紹介したいのが、「知ってるようで、知らない日本語のルール」という書籍です。
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この本は元々「父が子に教えることを想定して書かれた」というだけあって、やさしい日本語で書かれていて、留学生にもわかりやすく、もってこいの本だと思います。
これは、留学生にだけではなく、「日本語学校の先生や留学生担当者の方にも是非読んで欲しい」と思っているんです!
実際の場面を想定した会話の例が豊富で、学校の先生にとっては、留学生からの質問にすぐ答えることができるいい処方箋になると思います。
それと、就職活動中の留学生にもお勧めしたいですね。
TPOに応じた言い方の使い分けができるなら、それは日本語をちゃんと理解しているという証明にもなります。面接で、日本人でも明確に知らないような日本語のルールを語れば、相手の印象に残りやすいし、入社後に安心して一緒に仕事ができるだろうとの印象を面接官に与える事につながるのではないかと思います。
【知っているようで、知らない日本語のルール】