単位が取れない!留学生が失敗する原因や理由。【卒業年度の留学生】

今年もあと残すところ1月を切りました。

今年は、コロナウィルスによってかき回された一年だったと思います。

この年末に入ろうとした矢先またもやコロナか!

という状況になってきました。

コロナはコロナで脅威ですが、これまで、
マスク、手洗い消毒、検温、三蜜を意識した行動で周りに、
コロナウィルス感染者やクラスターの騒ぎに幸運にも
出合わせていません。(ほんとに幸運!)

と、前置きはこれくらいで、本題です!

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卒業するまであと数か月、卒業できるのだろうか不安

これは、私が卒業できるかではなくて、学生達の事です。

そもそも、そう不安に思う事には理由があります。

専門学校等の卒業年度の学生さん達って「就職活動」をバンバンやってるイメージがありますよね?

専門学校で学んだ知識や技術で社会に出ようと。

その、活気を感じない

コロナのせいで、就職活動が制限されたり県外を希望してもできなかったりという
制約はいたるところにあったのは事実です。

しかしそれを差し引いても、理由はそれだけではないように思えるのです。

どうして、履修科目を落としまくるのだろう?

学期の節目には理解度を確認するために大抵の科目で「xx試験」なるモノが実施されてその点数で理解度を測定されます。

普通、試験を受けて欠点を取ると、追試験や再試験を受け、そこで合格しないと困ることになります。(留年とか、留年とか・・・)

だから、一夜付けでも勉強して、欠点にならないよう努力したものです。

学生さんも人間ですので色んな個性を持っています。外国人という面もあるのでしょう。

楽観的過ぎやしないか?

自己中心過ぎやしないか?

けっこう冷たい態度や意に介さずといったことを感じる。

もっと協調性を持ち合わせてもいいのではないのか?

・・・

日本人の目から見ると、あまりにも自分と他人を切り分けているように感じます。

そうかと思うと「同郷」なら面倒見が良かったりもします。

国民性や性格、生きてきた環境によるものも大きいのでしょう。

何か権力を欲しているようにもみえるし、社長とか先生とか、
自分より上位の人間をよく思っていないようなところも感じます。

先生の話には耳を傾けないが、同じ国の先輩の話はよく聴くとか。

先生たちは、皆が日本で生活するために必要な事を教えているハズなのに・・・

特に「やってはダメですよ」という類のものは聞き入れていない。
それどころか「大丈夫、上手くやればわからない」

という先輩の言葉を信じる傾向が強いです。

これって、先生からすると腹が立ちますよね。

でも、本当にそうなのだろうか?

とも考えます。

ただ、日本語の理解力が無いために「先生の話が難しすぎて理解できていない」

という状況だったとしたら?

これだと、腹を立てようがありません。

通常、日本語学校で1年半から2年間勉強して、上級学校(大学や専門学校)に

進学します。ここでも日本語には当然触れる訳で、アルバイトなどでも日本語

を覚えていきます。来日して1.3年から2年日本語を学び、それから3年間余計に
日本で学んでいると都合5年間は日本で生活
していいる訳ですから、ある程度の
日本語会話は大丈夫と思うのですが・・・。

これを当然、当たり前、と考えるのが間違いだったのです。

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中国からネパールへ、漢字はデザインなんですか!

ご存知の通り、

20年前の留学生は中国からの学生が多かったが、ここ10年来、
非漢字圏からの留学生が増えています。

最近(ここ数年)の傾向は、

ベトナムからの留学生や技能実習生等、が多いです。

もう数年溯ると、ネパールからの留学生達になります。

どちらも日本語の「漢字」が苦手。

以前ネパール人留学生から聞いたんですが、

日本語をとても上手にしゃべります。

とにかく流ちょうに日本語を話します。

ちょっとした、ジョークも返してきます。

日本語会話でのコミュニケーションはおおむね可能なのです。

ところが、筆記(文章や作文等)となると・・・

特に漢字は、殆どの留学生が、これが一番難しいといいます。

漢字は、デザインや図とか、絵として覚えようとしているそうなんです。

(そりゃ、書けないだろうな)

漢字を書くには「漢字の成り立ち、書き順」を教わります。

しかし彼らは書き順は一切無視してくるのです。

例えは、漢字で「口「くち」」を書きましょうとすれば、

書き順は、

1画目:左の縦線、

2画目:左の縦線の上はしから右方向へ、

2画のまま:そこから下へ、

それから

3画目:左縦線の下から右方向へ右の縦線の下の端まで

彼らは、この順番を完全無視して、図形の四角を書くように
一筆書きで淵をなぞるように書くのです。

画数の多い漢字になるほど、デザインが複雑化するので、
そりゃぁ、漢字は難しい。となるでしょうね!

図形として記憶しているので思い出しながら似せて書くのですから

書き順なんてそこには存在していません。

漢字が上達しない理由はここにもあると考えています。

それを証拠に、しっかり学んでいる学生は、ちゃんと書けるのです。

それに字がきれい!

日本語能力試験(JLPT)にはN5~N1までのランクがありますが
数字が低い方が上級資格になります。

N3レベルやN2レベルに合格できる学生さんは、大抵字がきれいです。

書き順を覚えながら練習を積んできた学生さんは個人差がありますが
必ず延びるのです。

いずれ,N2,N1レベルに合格できます。

もし、あなたが私のような留学生を募集するお仕事であるなら、

こんな素養の学生を見つけたら育て甲斐のある学生かもしれないですよ。

活力を感じない?やる気が見えない卒業年度の留学生

ここまでの経緯で、察しがついたかもしれませんね。

やる気や活力が生まれないのは、理解できておらん!

理解できないことが多すぎるとやる気が萎えます。

解らないから諦めてしまっている。

又は、最後に少し頑張れば卒業できるという言葉に
すがっているという目的を見失った(見誤った)
状態になっているからです。

日本語力が低ければ、解からない、解からない=面白くない

面白くない=やる気が失せる

その逆だと、面白いように解ってくる!

数年前の先輩の話を聴いていて、出席が悪くても、テストの点数
が悪くても
補習や再試験で合格できるようにしてくれるから心配

ない!

最後に反省したふりしてちょっと頑張れば、楽勝やで!

こんなことを信じ切っている傾向が大きい。

もしかすると昔は、本当にそうだったかもしれません。

だから今も同じだろう。

だから後輩になる君らも

「そんな心配しなくて大丈夫、一緒に遊ぼうぜ!」

と楽な、楽しい方になびく訳です。

そんな話を聴かされるとどうしても「日々努力する」という事が

バカバカしい!

と思うようになってきます。

そうすると、履修科目の評価を得られない。
つまり欠点になって、
追試や再試を受けないといけなくなる。

受けても今まで、勉強らしいことには無関心でいたので、
やっぱり合格点が取れない。

就活するには、履歴書(エントリーシート)が必要です。

合わせて「卒業見込み証明」「成績証明書」「出席証明書」などの
公的書類が必要になります。

科目履修の合格がもらえないと、成績証明書に不合格科目があります
という記録が残ることになり、そうすると卒業も危ういため、書類審査
で不合格となるのが目に見え
ると思うのですけど・・・

あなたには、それが見えないようですね。

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あっ、俺…心当たりがある

非漢字圏からの留学生が増えて日本語授業の基準値設定の変更を
余儀なくされた現場の声を聴きますと・・・

昔は漢字圏の留学生が多かったので、日本語学校を卒業する際に
N2レベルを持った学生も多かったしN3レベルも結構いました。

N2があれば、日本の大学(国公立)も視野に入れられるし、
私大なら奨学金制度も狙う事が可能でしょう。

なので、専門学校に好んで行きたいという留学生はその分野が

「好きで好きで仕方がない」

という明確な(ん?)理由を持った留学生が結果を出すのです。

今は?
大学に合格できず、行き場に困った・・・どこでもいいから入れ!

それが理由であるなら、真剣に学ぶ理由が希薄ですので、
楽な方に流れるのは必然です。

このような留学生も増えている気がします。

ただ、昔から日本で仕事をすれば母国で一月分の給与が、
一週間で超える額がもらえたりするもんだから、

日本=稼げる天国に近い国

みたいな考えが現実に存在していたようです。

実際日本でのアルバイトで一年で親にマイホームを建てて
一族の中で重要人物になった!

みたいな話も良く耳にしました。

もう2,30年ほど昔の話です。

このまま何もしないでいいの?

卒業したくない。という学生はいないよね。

誰でも、卒業式に参列したいと思っている。

思っているけど、努力は最小限で、とにかく卒業さえできればいい。

こんな考え方なのかもしれません。

とりあえず今目の前にある問題を回避するというのであれば、
あながち間違いではないかもしれません。

でも、あなたが卒業した日本の専門学校。

卒業したのなら専門的な知識は持っているハズ。

その専門性を見込まれたとしたら・・・

余りにも安易な考えをしていると、あなた自身の信用を無くしかねない
というリスクをはらんでいる事を忘れないでください。

例えば、君はITの専門学校の卒業だったよね!それも日本で!

その君ならこの問題を解決できるはずだからやってくれたまえ!

・・・

さて、その時、あなたはなんというのでしょう?

今、留学生として学べる位置にいるのに、その学べる権利を行使
しないまま放置してしまうのかな?

それはそれで楽でいいかもしれませんが、それが本当にあなたが
選択すべきものなのか、この機会にもう一度考えて欲しいです。

最後に

お疲れ様でいた。

記事内容を留学生さんに読んでもらえる機会は多くはないと思うのと、

漢字が多くて意味が解りません。

みたいになるだろうと想像します。

なのでお願いですが、留学生から聞かれた時や、留学生と交流がある方が

この記事にお越しになったとき、共感頂いた折、留学生たちにも教えて
頂けると嬉しいです。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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