外国人留学生ではない記事ですが、私の友人の一人(中国国籍)がまるで自分の事のように喜んで、私に話してくれたのです。それがとっても、誇らしく感じました(自分が何かを成したわけではありませんけど)
どんなお話だったの?
気になると思うので、簡潔に説明すると「出入国在留管理局での審査官の取ってくれた行動に感激して涙を流して喜んでいたよ」
という話です。
私は、この話をその友人から1月30日に聴きました。
その時私でも「新型コロナウイルスによって発生した新型肺炎の感染者の・・・」は知っていました。
近所のスーパーでさえ「マスクが品薄・・・」ですし。この品薄の原因は、コロナウイルスでしょう。
そしてもう一つ「日本製のマスクを大量に買い集めているのは、日本に在留している中国国籍の親族やその友人」だろうという事と、「これがビジネスになる」という商人もこぞって買いあさっているのが理由であることは容易に想像できます。
あっ、これがそのお話ではないので!
出入国在留管理局の在留審査官の神対応
私が訊いたお話はこんな内容でした。
じつは、短期滞在ビザ(観光旅行で日本に来ていた中国人夫婦)の期限延長のお話になります。
在留期限が2月4日で切れるのですが、今、中国で起きている新型コロナウイルス。
実は、この夫婦は湖北省武漢市の出身者で、今戻ることができない。もちろん、日本人の渡航中止を勧告も出ている状態で、28日には武漢市の封鎖も流れてきたため。帰るに帰れないという状態で困惑していたようです。
そこで、この夫婦は、武漢市が封鎖して戻れない事実は中国側での出来事なのですが、帰れないから日本に居ていいでしょと、正論をぶつけてそのままい居座る権利を主張するのではなく、懸命にも入管に出向いて、今の許可が切れるが、中国に戻ることができそうにない。
自分らにはどうすることもできないから期間を延長してもらえないかと。相談しに行ったそうです。
日本政府が湖北省の「感染症危険情報」を「レベル3」とし、渡航中止を勧告したことは後で知ったようですね。
当然、出入国在留管理局でも武漢の現状は把握しているハズですし、同じような対応を求められているかもしれません。二人は、待つように言われて、待っていたそうです。
午前中に、相談に出向いて、待機するように言われ、待っても待っても、中々お呼びがかからない。
武漢には戻れない。日本にも残れないのか?
親類縁者が危険がない地域には居ない。
つまり、自分の家以外に戻る場所がない。
どうするか、不安でいっぱいだったようです。
時間だけが過ぎ、
夕方になってもまだ、何もないので、二人は、ダメだったようだと、半ば諦めて、今後どうするか不安に駆られていたそうです。
そうしたら、
審査官が「すみません長々とお待たせして」
二人は、待ち疲れていましたが、自分らに悪い結論が出たのだろうと思っていたそうです。きっとダメなんだと考えていて、表情も曇っていたのですが・・・、
審査官「今回、短期滞在ビザで、期間延長するという事例が過去にないため、本件の許可を取るために、上層部まで、許可を得るための許可を取るのに時間がかかってしまって・・・」
二人は「それじゃ、日本に居てもいいの?」
審査官「はい。残れます。」
そうやって、渡されたパスポートには、特定活動で、30日間の延長ができるようになっていたそうです。
審査官「武漢の今の現状、日本政府も渡航中止を勧告を出しています。また、いつ封鎖が解除されるかわからないのですが、約ひと月の期間があるので中国政府もそれまでには状況改善に動くと思います。」
受け取った二人は、その場で、本気で号泣したそうです。こんな人道的な対応を日本政府が取ってくれたことに対して。
(話を聴いた感じではこのような、内容だったのではないかと想像します)
ほんとうにうれしかったのだと思います。
それらしい記事がありました
友人が、自分の事のようにこの話をしてくれた事も、嬉しかったです。
それで、実際にネットで検索したら、大阪入管での対応が、この聴いたお話に近いと思いました。
もしかしたら、これかな?
で検索したらニュース記事としてありました。
特別措置の対象は武漢市からの観光客という条件ではありますが、人道的な配慮の判断だと思います。
新型コロナウイルスによる肺炎が集団発生している問題で、中国当局がウイルス発源地の湖北省武漢市を封鎖した事や、日本政府が湖北省の「感染症危険情報をレベル3」とし渡航中止を勧告したことを鑑みるとこの対応は妥当な処置だと思いました。
友人の中国人は、付け加えてこんなことも・・・
今の日本を知ってほしい。今の日本はこんなに素晴らしい国なんだって、過去にとらわれないで今を見て欲しい。中国人のネット(SNSでしょう)で、この日本の神対応に感謝感激したことをアップしたみたいなことも。
その夫婦の感謝の現れだよ。とのこと!
大阪入管での特別措置は、各地方出入国在留管理局へも広がるでしょう(広がって欲しい)です。