日本に来た外国人留学生「もう、先生は騙されないぞ!」
あれ?
テーマの記述と正反対みたいなことを言ってますね???
留学生と関わってる仕事をしていると、ぎこちない日本語で、自分の意思を伝えようと一生懸命な姿は、微笑ましくもあります・・・
が、しかし!
騙されちゃなんねぇです! (プっ どこぞの方言すっか?)
こんにちはー!伊緒です。
今回は、留学生の笑顔に翻弄されないで!というお話です。
と言っても、彼らも悪気があっての事ではないのですが...。
ですがこれで、苦労した先生も多いのではないでしょうか?
かくゆう私も、最初のころは、これに完璧に翻弄されていました。(苦笑)
外国人留学生の魔法のフレーズ
はい!せんせい!(ニコニコ)
そう思ってしまうにはこういった背景があります。まだまだ私自身が未熟だったこともあります。
日本語学校で、日本語の勉強をしてきた留学生であるという先入観。
最低1.3カ月~2年間毎日、日本語の勉強しているのですから、日常会話はある程度は大丈夫と考えていました。
屈託のない笑顔で接してくる。(そんな子が多いのです。 微笑ましい)
・・・。
いろんな会話を彼ら彼女達とします。
勉強の事や学校の決まりの事から、
彼らの国の話とか・・・
生活の事とかアルバイトの事とか、
在留期間更新の申請前の時とかに・・・。
もちろん、授業の中でもです。
そこで、ほとんどの留学生が満面の笑みで「はい。先生!」と、元気に言うのです。
ホントこれ、気持ちがいいくらいです。
それにニコニコした笑顔で!
この「はい。先生」という言葉に・・・
そう、もう皆さんも察しがついてますね!
これに騙されてしまうのです。
何でもかんでも、判ろうが判るまいが、とにかく「はい。先生」と言ってるんですよ!
例えばですね。
こっちが、空き缶で、こっちがペットボトルだよ。
ゴミ箱に、ちゃんと「アキカン」「ペットボトル」と書いてあるからね。
みんな、解った?
留学生達:「はい!」「せんせい」
先生:よしよし!
と思うのですが・・・
又は、
黒板に書いて、説明します・・・
みんなー!解った?
留学生達:「はーい!せんせい!」「だいじょうぶ、せんせい」
・・・
試験当日・・・。
おーい、まだ来てねーぞー!
(時間間違えてんじゃね?)
・・・
おーい!そこ、空き缶はこっちだよ!
なんか、分別しないで、ポイポイ放り込んでるぞー
・・・
日本に3年くらい滞在している外国人なら(上級生)ある程度こんなことはなくなります。
でも、新入生はまだ1、2年くらいなので、そうはいきません。
ここにたどり着くまで時間を要しましたよ!
だって前任者とか、そんな情報を誰もくれないんですから。
ヽ(`Д´)ノプンプン!
日本語学校の手抜きなのでしょうか?
日本語力が昔の外国人留学生と比べると低下しているのは事実です。
この原因が、日本語学校の教育水準が低下したからでしょうか?
この問題はそんなやってるやってないというモノではありません。
以前は留学生と言えば数十年来「中国」からの学生が殆どでした。それが、ネパールやスリランカ、ベトナムからの留学生が増え、中国人は減少傾向にありました。
※これは福岡市内及び近郊での現象です。
中国の留学生は漢字が分かる「漢字圏」の出身で、比較的日本語学校を卒業するとき日本語能力N3やN2レベルの力をつけていました。それが今は「非漢字圏」からの留学生が増えていて、日本語能力レベルならN5、4レベル。良くてN3レベルというくらいの差が生じているのが現実です。
当然ながらそんな環境でも志の高い留学生はN3やN2を取得できる人材も少なからずいます。
日本語学校もここ数年で大学と同じくらいの設立をしたと聞いています 日本の大学とほぼ同数で、おおよそ700校にもなっていると、そうなると中には「儲かるから」というところもあるのではないかと訝しくも考えてしまいます。
このお話は、長くなりそうなので、別に記事を書かせてもらいますね。
留学生さんに騙されないようにするには!
なら「解ってなさそうだな?」と感じたらどうするか?
留学生との付き合い方では、ちょっとズルいですけど、これを使います(笑)
まぁ、「かまかけ」を行うとすぐ、判るようになりました。
留学生の彼らが分かるような簡単な質問を投げかけます。
ポイントは「はい先生」と答えてはいけないだろうそれは!
という質問を笑顔でさりげなく混ぜ込むのです。
解ってない留学生は希望通りの「はい先生」と言ってくれます。
(ある意味素直ね! いえいえ、全然会話になってないじゃん!)
怪訝そうにしたりする留学生は、解ってると思っていいですよね。
会話が成り立つ留学生はある程度意思疎通ができているので、カマをかけても「はい先生」には引っかかりません。(笑)
そうそう、ネパールの学生は流ちょうに日本語をしゃべりますよ。
冗談を返せるくらいですから大したものです。
留学生にはちょっとした特徴が出てきますね!
でも変なバランスが取れてて、聴解ができる子は、書き物や読み物はダメなんですよね。
これは、国籍で特徴が出ていますね!
『ネパールの留学生』
ネパールの学生は、日本語の会話は上手いです。
でも、逆に文字の読み書きは苦手のようです。
漢字は「デザイン」といってます(泣)。
覚え方もそうらしいですよ。
なので、漢字の書き順なんか、めちゃくちゃです。(^^;
漢字は書き順があって、それできれいな字を書くことができるという点もあります。なので、それを一切合切無視した、図形、デザインとして覚えるのですから書き順なんて考えはサラサラないのです。
『ベトナムの留学生』
ベトナムの留学生は、会話より読み書きが判るようです。
聞き取りはできても、それをうまく伝えられないという傾向があります。
なので言葉を発しない事もあったりします。
言葉にしないので、こちらが解からないのです。
先生によっては、語気が荒くなって、留学生はその理由が分からず、へらへら笑いを浮かべるもんだから、火に油を注ぐ結果になることも珍しくはありません。(大変、アセアセ!)
観察していると、ベトナムの子らは、女の子の方がしっかり者って感じです。
(例外はやっぱりいらっしゃいますが・・・)
日本語学校の先生は「大変だったろうなぁ・・・」ほとんど日本語能力がゼロに近い状態から始める訳ですからね。
それでも、頑張ってる子は、国籍に関係なくいらっしゃるので国籍で判断はできないですよね。
強い意識をもって留学に来ている外国人もいます。
そういった子らは頑張ってます。
努力しています。
こんな子たちもいるのですから。
やっぱり「留学」の目的の意思の度合いとかが関係してくるのでしょう。
あなたも、普通一般的には「留学」=「学ぶ」という見解をお持ちですよね?
私が接している留学生の子たちは、その常識をそのまま考えていると、痛い目に合う事もあります。
ん?、それって、どういうこと?
この辺は、また、別の記事で。
書き終えて
この記事・・・
なんかお役に立てたかな?
それで?
ってな記事になっちゃいましたー(苦笑)
すみません。こんなんで・・・
外国人留学生と接していると普段気が付かないような気付きがあるのも事実、日本人の学生さんとだと何気なくスルーしてしまっても平気な事が彼らにとっては大事なところであったりしますからね。
こんなんでも、最後まで読んでいただけたこと、感謝です!
ありがとうございました。