「ビザ」という言葉をお使いなんですが、ビザって何?
「ピザ?」 あぁぁ、丸くて薄い生地に、うまそうな具材がトッピング・・・
それは、ピザ!
言ってんのは、ビザ ですよ。
・・・・
どーも、harutoです。
ピザは食えるがビザは食えない!
言葉で意思疎通ができてればいいんじゃない?
パスポートを取得することとも違いますし、ビザと在留資格を混同されがちになっているみたいなのですけど、普通に皆さんは使っているようです。
(ビザとピザの違いではありませんよ~)
と言いつつ、混同して使ってしまうのですね(泣)
実は多くの人は厳密に区別して使っていないでしょう。そうだと思います。
だって、それほど話題になりやしませんし、年間どれくらい査証という単語を使うか!というとたかが知れていると思いますね
それ、身もふたもないような・・・
外国人留学生と係わりがある方々は例外ですね。
ほぼ毎日、在留カード、在留資格、パスポート、在留期限というワードが飛び通っている職場では、目新しいワードでもないし、皆さんも承知されている事なんだと思います。
在留資格の事を「ビザ」と呼んだり、又は「査証ビザ」と「在留資格」をまとめて「ビザ」と言ったり。
そうした表現のほうが解りやすいみたいな面も確かにあるので、しっかりそれぞれの違いを理解して使われているはず。
「留学ビザ」とか「観光ビザ」とかいうのがそうですね。何となく解るからですね。
こういった面からも混同され同じもののような認識になりがちなのです。
本来「ビザと在留資格」は、全く異なるものです
簡単に区別しますと、
ビザ(査証)は、外国人が日本国に「入国」するために必要な証明のことです。
在留資格は、入国した外国人が日本国内に何の活動のために「在留」するのかを決めた資格(許可)ということになります。
これが違いです。
ビザ(査証)を発給する(申請する)先は、海外にある在外公館です。(大使館や総領事館がそれですね)
大使館や総領事の管轄省庁は、外務省です。
方や、在留資格は法務省の組織、出入国在留管理庁・各地方出入国在留管理局が、各人の入国・在留目的に応じて審査をして上陸時に交付します。
ね! 意味も、発給するところも別なのです。
では、日本に留学したい外国人はこの場合どうすればいいのでしょう?
どういった流れになるか一般的な手順はこうです。
例)海外にいる外国人が、日本の日本語学校に留学したい場合、
最初に「在留資格認定証明書交付申請」を行います。これは、日本の日本語学校が、本人の代わりに申請します。
これは日本内の出入国在留管理局で申請します。
日本のどの日本語学校に入学するのか、現地で検討して決める訳です。そこに斡旋する会社が存在しています。
ブローカーって呼んでるようです。このブローカーにもピンキリがああるみたいですね・・・
これは、また別の記事で、お話しましょう。
話を戻して、
日本での留学先(日本語学校)を決めたらその日本語学校側で申請するのです。
「同証明書の交付を受けました」
日本の日本語学校が、この証明書を、本人へ送ります。
次に、この証明書を受け取った本人は、母国にある在外公館(日本大使館や総領事館)で「ビザ(査証)」の申請をします。
ビザ(査証)を受けた有効なパスポート(旅券)をもって、日本へ旅立ちます。
日本の空港等で、上陸審査を受けて、在留資格を取得(在留カード)します。
大まかにはこんな流れです。
日本の日本語学校があなたに入学許可を与えたので、渡航する手続きを手伝ってくれる方法です。
もちろん、すべて自分でやる方法もあるのですが、自分でやる場合は、外務省、法務省を資料が経由するので数か月かかる覚悟は必要ですね。
直接、専門学校へ入学する場合も同じような手順ですね。
まとめ
ビザ(査証)とは、外国人が日本国へ入国しても支障がないと判断したことを日本の出入国在留管理局に紹介するもの
発給元:外務省
審査・発給先:海外の大使館や総領事館
パスポートに1ページ大のシールとして貼り付けられます。
在留資格とは、外国人が日本国において適法で在留・活動するために必要な資格(許可)
発給元:法務省
審査・発給先:出入国在留管理局/日本入国後
・中長期在留者(留学生はこれに当たります)には、在留カード交付します。
・中長期在留者以外は、パスポートに証印シールを張り付けます
・・・
留学生が、日本で在留資格の期間更新申請を行う際に、ニュースとかでも「留学ビザの更新」などと表現するケースも多々ありますので厳密に区別してはいないのが実情ですね。
在留資格に係わりがある場合は、正しくは「在留資格の期間更新」ということを理解しましょう。
実際に、入国管理局へ「申請取次」を担当して、最初のころには、このあたりの理解の差で審査官の言葉に「???」ってなることがありました!
今は、そんなことは無くなりましたが、他の先生方とお話をする際に、やはりこのあたりの勘違いで、話がうまく伝わらないこともしばしばあります(´;ω;`)よ!
これくらいでも知識として持っていると、とっても話しやすくなるはずです!
では、今回はここまでです。
ご敬読ありがとうございました。