これはいったい・・・
と、思ってらっしゃるのではないでしょうか。
ど~も、イオです! and harutoです!
じつは・・・
外国から日本に学びに来ている「留学生」達のことなのですが、どうしても「学ぶため」にこの子たちは留学で来日しているのか?
と疑問が残るのです。
というお話です。
いろんな環境や人それぞれの想いなどが絡み合っているので、複雑な問題なんだということは何となく理解できますが、現場に立つ人であれば切実な想いなのかもしれません。
それで、頭心、胸心もなんかこう「もやもや」している感じを少しでも軽くできないかなぁとの気持ちで書いていますので、よろしかったら目を通してみてください。
外国人留学生を見て思う事
例えば、外国人がコンビニのレジをやってる何てこと、最近はよく見かけますよね。
で、興味本位ですけど、話かけてみました。
あなた:「日本語、上手だね」
留学生:「あ、ありがとうございます」
あなた:「あなたは、留学生?」
留学生:「はい。そうです。」
あなた:「どこからきたの?」
留学生:「〇〇ー▽ルです」
普通に、会話ができてその言葉になんの疑いを持たず「留学生なんだ」って思います。
それは私も、例外ではありません。
彼らがアルバイトをする目的ってやっぱりお金だと思うのです。
でも、それだけではなくて、多くの日本人と会話をして、日本語を学ぼうという気持ちをもっている留学生もいます。
なので、こちらから外国人だ・・と怖がらず、話しかけると
「笑顔で答えてくれます」
(笑)
アルバイトをやりながら日本で学んでいるのですから、昔昔、勤労学生とか言われることもありましたが…
(おっと、年齢バレる!)
そんな事をイメージしてみると、多くの日本人の皆さんは「苦労して学んでるんだ!」
「皆、すごく勇気や意欲や決意があるんだなぁ。」
「言葉が解らない国に単身乗り込んでくるんだから。」
「すごいなぁ。」
などと、思ってしまうわけです。
その思いは、決して間違いではないのでしょうけど・・・。
本物の留学生と偽物の留学生
偽物というのが妥当な表現なのかは異論もあるかもしれませんが、留学目的とは思えないことを起こすので、どうしてもそう感じてしまうのです。
外国人留学生はこれまでの経験で2種類の人がいるんだ。と考えるようになりました。
細かく言えばもっと分けることもできると思いますけど・・・。
日本で勉強するには、きっと色々大変なことがあるハズだから、助けられることはやってあげたい。
と感じる日本人は、きっと大勢いらっしゃいます。
日本で、とっても良くしてくれた。お世話になったから、
日本の「お母さん、お父さん」と思っています。
と、彼らが母国に帰るときにお別れの言葉をかけると、
日本のお母さんは号泣して・・・
そういうシーンは決して珍しい光景ではありません。
日本人はみんな、とっても親切。
そう、嬉しそうに教えてくれる外国人留学生を私も知っています。
こんな、留学生と出会えると、感無量です。
アルバイトをやっている時の留学生と、学校で勉強している時の留学生
このイメージって想像できますか?
- がんばっているイメージを持っている人。
- そうではないイメージを持っている人。
留学生とのかかわり方で大きく異なるとは思います。
あなたは「なぜ、日本に?」
「日本に何をしに来たんですか?」
この言葉を投げかけたい留学生がいるのです。
それって、決まっているじゃん。
何かを学びに来ているんじゃないの?
と、思いますよね!
普通、そう思いますよね!
彼らも、
「日本に学びに来ました。
日本が大好き(興味がある)です。
日本語を学んで、日本の漫画を読みたい!」
彼らはこんな話をします。
または、何を学びたいの?
と、訊くと大抵…
「コンピュータは小さいころから好き、興味がある、学びたい」
という、割と「お決まりトーク」が返ってきます。
でも、残念ですが、
一部の留学生は「建前」としてしゃべっているようですね。
とりあえず「はい、先生!」というのと同じです。
話の内容を理解して言ってる言葉ではなく、その場を切り抜ける言葉として、使っている節が見受けられます。
確かに「学びたい」という気持ちをもって来日している留学生も大勢います。
そうやって、来日している留学生であれば、こちらの話も聞いてくれるし、彼らも努力しようとしてくれる。
ところが、話も聞かない、授業も聞かない、注意されても意に介さない。
こんな留学生も出てくるのです。
・・・
学校が信じられない、先生たちを信用していない。
そう感じてしまった場合も、国籍に関係なく、学校(先生)の言うことに耳を傾けないという態度に出る学生はいます。
この現象は、いろんな学校関係者の方々とお話すると、「うちにそんな留学生は居ませんよ」と言われる方には、まだ、お会いできていません。(調査が足りないのかもしれませんが)
学校の体制や指導などが拙い場合であれば、同情もしますが・・・
それを、差し引いても目に余ると思うことがあるのは確かなんです。
驚きでしょう!
もちろん、冒頭のような、真面目に学びたい!と来日した留学生も大勢います。
しかし残念ですが、そうではない留学生もいるんです。
これはもう留学目的と思えない人たちです。
そんな留学生が必ず一定数存在しています。
在留期間更新申請で、上級学校に入学すれば「2年から4年間」という在留期間を貰える学校は多いです。
もちろん日本語学校に、始めて入国してきたときに、2年間もらえる学校さんもあります。
入国して、すぐもらえる在留期間は、6か月か1年という期間が多いと思います。
そうすると、日本語学校で、1度、在留期間更新を行うことになりますね。
この時もらう在留期間は、日本語学校を卒業する3月までを基準として、申請から6か月以上ある場合は、
1年とか、それ以下なら6か月というのが一般的です。
留学生も長い在留期間を欲しがりますから、6か月後に更新かぁ・・・
って、それまで我慢(?)しているんでしょうかね?
新しい学校に入学して、新しい在留カードを受け取ったら、ひと月以内に「連絡が取れなくなる」留学生が出てきます。
どうして、自分の首を絞めるようなことをするんだろう?
と思うこともありました。
その根底にはやはり「彼らが留学生としてきている」これを前提に考えるからそうなるんですね。
その根底を「お金儲けに来た」と考えると、合点がいくのです。
残念なお話です・・・
ちゃんと「ほんとの留学」目的で来日してほしい。と切に願います。
こういった「にせものの留学生」を事前に検知できればいいのに…
というのが今の悩みです。
なにか手立てはないのでしょうか?
なるべく、留学生ではない留学生を除きたいと考えている学校は多いのでは?
それを判断する材料の一つに、留学生ではない留学生の目的はなんなのでしょう?
これが「お金を稼ぐ」であることは間違いないと思います。
それも「今すぐ」という感情が大きいようです。
これも、理解できるところではあります。
親が借金をしている。そこまでして日本に留学させている。という現状が見えるからです。
だからと言って「アルバイトをたくさんやってもいい」ということにはなりません。
なので、アルバイトの活動状況を本人から聞き出すというやり方が思い浮かぶでしょう。
彼らに、こんな感じで確認していきます。
Q:「アルバイト先を教えてください」と訊きます。
A:「ここでアルバイトをしています」
Q:他は?「これ以外にアルバイトをやってますか?」
A:「(やっていても)やっていません。」
何度か確認しますが「ここだけです」と言います。
Q:給料は、銀行振込ですか?
A:ハイ。
Q:その通帳を見せてください。
A:はい、これです。
Q:これ以外に銀行の口座を持っていますか?
A:これだけです。
・・・
Q:週28時間以内の決まりは知っていますか?
A:はい。知ってます。
Q:守っていますか?
A:「はい。アルバイトは1つだけです」
「はい。28時間以内を守ってます」
と言います。
Q:次に、通帳を見せてください。
A:はい。これです。
Q:他にありませんか?
A:ココだけです。他はありません
このような、質問やお願いを通して、確認するのが関の山なのです。
本人がやっていないというアルバイトをこちらが特定する方法など無いに等しいですし、本人が「そうじゃありません」と言えば、それ以上はどうにもできません。
このように言い張る留学生に対してでも、稀に、
この過程で、28時間を超えるバイトを発見できるケースもあります。
ブラフをかけてみるのです。(笑)
「○○銀行の通帳、持ってるよね!見せて!!」
なんて、ニコニコしながらやると、
はい。と見せてくれる留学生もいるのです(笑)
その場合は、叱ったりしないで、
改善しないと「在留資格が取得できない」というお話をします。このままにしているとどうなるかということをイメージするまで。
結果的には彼らの言葉を信じるしかありませんので、少しでも偽りがない様にしてあげたいのです。
課税証明書が提出資料として要求されるようになった
最近、出入国在留管理局の審査は、今年度の課税証明書を貰ってきてください。
という取り組みをされています。
前年度の収入合計で、課税額が発生しているかどうかを見るのでしょう。
ただし、在留期間更新申請受理後に、追加資料指示という名目で、今年2019年6月以降から始まっています。
資格外活動許可違反が増加している現状を鑑みての打開策(調べる手段)としての対応だと思われます。
今回はマジに、本腰を入れてきた!
とみています。
もう一つ、真面目に勉強しているのか?
というところでしょうか。
日本語学校で勉強して、日本語能力をN3レベルまで、身に着けている留学生は正直少ないです。
ただ、これだけで勉強していない学生だ!!
と決めつける訳にはいきません。
それでも、出席率がよくない場合は、熱心に学ぶ姿勢は低いと考えていいと思います。
日本語学校の先生方の共通意見で、出席率95%を下回る学生は「要注意」という話はよく聞かされましたので。
・・・
出願受付時期になって、出願資料にある「出席率が87%」となっている学生にも「卒業見込み」がついているのです。
・・・
この経緯からみると「要注意の学生」となりますよね。
ただ、欠席の理由が「証明できるもの」であるなら、大きな問題ではありません。
このあたりも判断材料の一つになりますね。
今回のまとめ
学校で受け入れた留学生は最低限管理責任が生じるのは当然の責務です。
出入国在留管理局が求める「在籍管理」などは特にそうです。
自分の学校の留学生が、行方不明となって、某大学のように大量にともなれば、厳しい処置を受け兼ねません。
それは、誰もが「望むことではない」のですから、そうならないよう努力しているのです。
留学生はみんな「ほんとの留学生」だとこんな心労はいらないと思うのですけどね。
理由は「留学が一番入国しやすいから」
とか、誰かにそそのかされているのかもしれませんね。
この問題(悩み)は、尽きることは無いような気もします。
一番最初の入り口、彼らの本音や想いが「お金もうけ」というスタンスから始まるなら、その考え自体を変えさせないとどうしようもないよなぁと考えています。
そのためには、母国でのリクルート時が一番なんですけどね。
後は日本に来て、日本語学校で行うか、日本語学校を経て、専門学校や大学に進学するとき、
彼らの意識を「今すぐお金稼ぎ」から「留学生として学び」それから「お金を稼ぐ」に改めさせる事ができるか・・・
そうしてあげることが、彼らのためになるという想いを抱えて、
微力ながら、留学生たちに話し続けています。
これからも、もっと話ができる機会を作って対話を持っていこうと考えています。
最後まで、お付き合いいただいてありがとうございました。