在留期間更新許可申請書の書類作成方法と書き方ポイントまとめ其の一

この記事に目を通して欲しい方は、留学生に係わりのある人(生活指導や、在留管理者)等の特定な方が対象になると思います。

在留期間更新申請等は一応やったことがあるけど、まだまだという思いの方ではないのかなぁと思います。

初めてだけどやるっきゃない!

と、留学生の在留指導を任された方に、申請書類の準備に自信を持ってもらいたいし、多少慣れるまで不安はあるでしょうけど、必要な資料のチェックができ、留学生の言う「ごまかし」を暴けるスキルを得て欲しいです。

今回は3回に分けて在留期間更新許可申請書の書き方を解説したいと思います。

(解説とは、ちょっと、おこがましいかもしれませんけど)

 

これをテーマにした内容です。

今回を含めて3回分は、それ程大変でもないし難しいものでもありません。

自分で全てでできたぞ!

と自信を持ってもらいたいのです。

ちゃんと解説があれば「できる」やる前から難しそう、めんどうだなぁ、ということでは、お金が勿体ない!

留学生の皆さんは倹約しながら勉強をしている人がほとんどですから、節約できるお金ですから頑張りましょう。

専門の人にお願いした場合、数万円の出費になります。

きっと、ひと月の生活費や家賃代くらいになりますから、覚えて損にはなりません。

もし、留学生の皆さんが、その後日本で就職して行こう!という希望があるなら、あと何回「在留期間更新許可申請」を行わなければいけなくなるかは、簡単に想像できると思います。

 

このような考えに至った背景は、私自身が、在留期間更新申請等をかれこれ10年間にわたり、実際に年間300件ほど行っている経験から得たものです。

 

長々と、前振りをしゃべってしまいました・・・

では、本題に入りましょう。

 

宜しくお願い致します。 m(_ _)m

 

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まず、はじめに申請様式を準備しましょう

これからお話していくのは、留学生の皆さんが「留学」を「継続」して行くために絶対必要な「在留期間更新許可申請」の書類の書き方と準備する資料についてです。

基本的には申請書類(様式が決まっています)5ページセットになっています。

そのうち申請者(留学生の皆さん)が、記入する申請様式は3ページ分あります。

それとは別に、所属機関(在籍している学校)が準備する申請様式が2ページ。

これは、あなたが通っている日本語学校や、専門学校、大学等で記載事項を記入してもらう必要があります。

この5ページ分の「在留期間更新許可申請書の様式(書類)」を先ずは準備することになります。

 

ニャア
準備するのはこれだけですか?

はい、出入国在留管理局で提出する「在留期間更新許可申請」に使う所定の様式はこれだけです。

 

ニャア
それじゃ、3ページ分は、自分で書いて残りの、2ページは先生にお願いして書いてもらえばOKですね。

そうなりますね。

 

ニャア
わりと簡単だね。(笑み)

はい。それほど、難しいものではありません。(笑)

しかし、これだけではまだ完成では無いのです。

 

ニャア
というと?

一緒に添付しなければいけない資料を準備する必要があります。

それを準備するほうが、大変だったりするんですよ。

 

ニャア
えっ・・・、な、なんなんですか!それって?

 

所定の様式記入以外に必要なもの

順を追って、見ていきましょう。

これから申請するのは留学生の皆さんが、留学を継続していくためには絶対に必要な

「在留期間更新許可」の申請書類に限定してお話しています。

 

留学生なら、日本に滞在できる期間は、短いより長い方が良いと、みんな考えています。

新しい学校で2年間勉強したい場合は、在留期間を卒業するまでの2年間、貰いたいよね!

大学で4年間勉強したい場合は、在留期間が4年間もらえたら嬉しいですよね。

 

(うん、うん!)

それを現実にしていくために、大事なことを伝えたいと思ってます。

様式以外にも、書いたりしたり、準備する資料がありますが、一番大事な事(ポイント)とは、

「本当のこと」

を、正直に書く事です。

・・・

当たり前だよそんなこと。

当然の事なので「なんで?いまさら?」と思った人もいるかもしれませんね。

 

この気持ち(意識)が大切で、大事な事なのです。

 

では、申請書類に記載する内容に必要なものからお話します。

最初に手元に「準備」していたほうが良いモノです。可能であれば「チェックリスト」を作るといいですね。

申請書類を書くときに手元にあるといいモノ!

在留カード
パスポート
銀行の通帳(開設している銀行分です)
アルバイトの給与明細(複数枚あるでしょう)
アルバイト先からもらった雇用契約書
証明写真を用意
携帯電話番号

これだけでも揃って手元に準備していると、60分もあればきれいに書けます(笑)

(集中して、作業ができますしね!)

多分大丈夫だとは思いますが、一つづつ注意することを、お話します。

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・在留カード

在留カードに記載されている有効期限の最低でも、ひと月前には在留期間更新許可申請ができるように準備しましょう。

理想は2か月前です。(3か月前から更新申請は可能ですよ)

もし在留期限が切れている場合は・・・

あなたは「犯罪者」となっていますので注意してください。

このことを「オーバーステイ」と言います。

とにかく、急いで、最寄りの出入国在留管理局に行って、今の状態を説明しましょう。

この場合は、あなたは、非常に危ない状態になっています。

 

もう一つ、あなたの今現在住んでいるところ(住所)は、在留カードの表に記載されている住所と、同じところに住んでいますか?又は、在留カードの裏面に新しい住所が書かれていて、そこに住んでいますか?

もし、違っていたり、まだ変更していない場合は、今すぐ出入国在留管理局へ行っててくださいね

最寄りの区役所や市役所で新しい住所の届け出をしてくださいね。

 

在留期間更新許可申請書に書く住所は在留カードに書かれている現住所と一緒じゃないといけません。

引っ越ししたら住所が変わりますから住所変更をちゃんとしてください。

住んでる住所の「市役所や区役所」に在留カード、パスポートを持って、住民票の移動届に行きましょう。

 

※在留期間更新許可申請をする前に「住所変更」をやっておきましょう。

 

・パスポート

これは、ついでにパスポートの有効期限を確認しておきましょう。
多くの留学生(外国人)の方は心配ないでしょうけど、稀に有効期限が来月だった!

なんて学生がいるのです。

パスポートに関する手続きは「日本の役所や入管ではできません」

自国の領事館や大使館で手続きすることになりますし、場合によっては数か月かかったりしますから、

ちゃんと覚えておきましょう。

自国の領事館、大使館が、東京都にしかない!という場合には、手続きに数か月かかるケースがありましたよ!

 

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・銀行の通帳(開設している銀行分)

海外送金を受ける銀行口座や、アルバイトの給与振込口座として開設していると思います。

開設している銀行口座の通帳を全て準備しましょう。

通帳はあなたの経費支弁能力を審査するうえで必要な提出資料になります。

通帳への記帳も忘れないようにしましょう。

 

提出する際は、通帳を開いた最初のページから入出金の記帳がある(記入されている)ページを全てコピーします。

※複数の銀行口座を開設して、持っているのに提出する際には、その通帳を提示しないケースが見受けられ
ます。正直に提出しましょう。自分にやましい事がなければ「提出する」=「自分は規則を守っている」
という証明にもなりますので。

ここを考え違いしないようにしてほしいです。

特に「資格外違反」というのが昨今かなり目立っていて、厳しい審査となっています。

 

・アルバイトの給与明細

これは念のためですね。

アルバイトの給与が、銀行振込なら通帳に記入されますから特別な場合を除き必要ないでしょう。

ところで、給与明細書は、保管してますよね?

・・・

えっ、まさか、捨ててる?

それはよくありません。

今からでも、給与明細は保管するようにしましょう。

特別な場合の時に、あなたが、困ることになります。

 

ニャア
特別な場合って?

・・・

気になりますか?

今は、忘れましょう、特別な場合の事なので、みなさんが必要なわけではありませんので。

もし、必要であれば後でお話します。

 

・アルバイト先との雇用契約書

雇用契約書というのは、簡単に云うと、「アルバイトを始めるときいろんな条件を決めた約束事を記録したもの」です。

これが無いということはありません。

あなたが、捨てて無ければ持っているハズですよ!

このような内容が書かれている用紙です。
・仕事の内容
・契約書の有効期間
・時給や月給の金額
・労働する時間帯や曜日等

アルバイトをするあなたと、アルバイト先の人との契約です。

 

あなたが契約した通りの仕事を提供することで、その対価として給料をもらうことになります。

お互いの信用で成り立つものですので、約束や決まりは守ってください。

もし、持っていない!捨てました!という場合

いやぁ・・・困りましたねぇ・・・

困りました・・・

 

あなたが、特別な場合にならなければ大丈夫でしょう。

 

でも特別な場合になったら・・・

「アルバイト先から、あなたのアルバイト勤務状況から支払った給与の金額を記録している「賃金台帳」をもらってくることになります」

多くの留学生さんたちは「守っている」ので、特別な場合にはそんなになりませんけどね。

 

ところで、皆さんは「アルバイト活動は、一週間でトータル「28時間以内」しか働けない」ことを知っていますか?

または、所属している学校の「長期休暇と認めている期間であれば、「一日8時間以内で、一週間で40時間までならアルバイトができる」という約束。

(知ってるよね!)

これを必ず「守る」ことを約束してください。

 

そうしないと「特別な場合の人」になります。

 

・証明写真を用意

これは最後でもいいのですが、写真の扱いでは注意が必要です。

必要な写真は、直近3か月以内の写真です。それを用意してください。(たて4cm×よこ3cm)

中には、母国から持ってきた写真を貼ったり、前回使った写真を貼ったりする留学生もいますが、これはダメです。

ちゃんと撮り直しましょう。

 

最近思うのが、自分の国で撮った証明写真は「修整」しているでしょ?

5歳くらい若作りしているような写真を沢山知っています。

 

日本滞在中であるなら、日本で証明写真を撮って、それを使うようにしてください。

 

あと、顔がでかい!写真や、

顔が小さすぎる写真もダメです。

 

・携帯電話番号

自分で契約している携帯電話番号のことです。

もちろん使えるやつですよ!(料金未払いで使えない!なんてことがない様に!)

携帯電話が持てない人もいるでしょうね。

在留期間が1年未満の場合などは、携帯電話の契約ができませんからね。

その場合は、あなたの通っている学校の先生に相談しましょう。

学校の電話番号を記入することになることもありますので、一応、調べておきましょう。

 

よし!これで事前準備は揃いました。

 

在留期間更新許可申請の様式の入手先

現在使われている「在留期間更新許可申請の様式」はこんな様式です。参考までに。

zaiP1のサムネイル              最新情報の入手先は:法務省ホームページです。

※法務省ホームページに入ると、いくつもの在留資格があって、どれ?どこ?と迷いそうですが、
在留資格ごとに様式が微妙違いますので、
留学生は・・・10【留学】 を見つけて、
そこから「PDF又はEXCEL」版を選んで、ダウンロードしてください。

可能ならこの様式を印刷して、そばに置きながら説明を見てもらえると分りやすいです。

申請書の様式内の各項目には「番号」がついているので、その番号を頼りに読み進めてもらえばこの記事のNoとリンクしていますので、どこの項目の説明なのか解りやすいと思います。

では、始めましょう。

 

在留期間更新許可申請1枚目の書き方

実際に記載する内容は、仮定を立ててイメージするほうが解りやすいと思うので以下のように仮定します。

 ネパールの学生さん 男性です。
 専門学校の1年生で在籍中です。
 在留期限日が「2019年9月10日」です。
 今日は「2019年7月10日」で、期限まで2か月ある。と仮定しましょう。

在留期間更新許可申請書類 P1

No1 国籍・地域 あなたの出身の国のなまえを書きます。

ここでは、あなたはネパール人だから「ネパール」と書きます。

No2 生年月日 あなたが生まれた日を西暦(AD)で書きましょう。

No3 氏名 あなたの名前を書きます。

注意)パスポートにある英字のスペルで、フルネームになります。

スリランカの学生さんは、長いですけど、ちゃんと書いてください。

No4 性別 あなたの性別に〇を付けます。

No5 配偶者の有無 あなたは結婚していますか?

奥さん又は旦那さんがいる場合は「有」のほうに〇を書きます。
いない場合は「無」に〇を書きます。

No6 職業 ここは「学生」と書きましょう。

No7 本国における居住地 本国の住所です。英字で書きましょう。

No8 住居地 ここは、現在住んでいる住所です。

在留カードの住所と同じになります。

No9 電話番号 2か所ありますので注意。

最初は固定の電話番号ですので「なし」と書いてください。

(2つ目)次に、あなたの携帯電話番号を書きましょう。
携帯電話は必ず使えるものでないといけません。
在留審査官があなたの携帯に電話をかける場合があります。その時「この電話番号は使われおりません」というメッセージがながれたら・・一番困るのはあなた自身ですので、くれぐれも注意してください。

もし、携帯電話を持っていない・データSIMのみの場合は学校の先生に相談しましょう。
(学校の電話番号を書くこともあります)

No10 旅券

(1)番号には「パストートの番号」を書きましょう。
(2)有効期限には、パスポートの有効期限日を書きます。

No11 現に有する在留資格 3項目あります。

現に有する在留資格には「留学」と書きます。
在留期間には「在留カードにある在留期間と同じ「〇年又は〇月」を書いてください。
在留期間の満了日には「在留カードにある在留期間の満了日」と同じように書いてください。
※この日より3か月前から新しい在留カードを貰うために期間更新をする訳ですので、大事な日です。

No12 在留カード番号

在留カードの右上にあるコードです。間違えないように書きましょう。
12桁の「XX000000XX」
Xはアルファベット「HE」とか「RA」等
0は数字です

No13 希望する在留期間

希望する在留期間を書きます。
学校を卒業するまでに必要な期間となりますので、新しい学校に入って何年間勉強するのかで変わります。
専門学校の場合は「2年か3年」大学の場合は「4年」と書きます。
これはあくまであなたの希望年数という事ですので、その通りにならないケースもあります。

No14 更新の理由

更新の理由は「〇〇〇学校で△△△の勉強をするため」というように書けば大丈夫です。

〇〇〇は学校名です。
△△△は「何を学ぶか」を書くので「コンピュータ技術」「介護・福祉」「ビジネス」等になります。

No15 犯罪を理由とする処分を受けたことの有無

ここは、日本の警察に捕まったことがある場合に書きますが、みなさんは「無」に〇をつけて大丈夫でしょう。
母国で・・・警察に捕まったことは無いよね?もしあるならそれも対象になります。

※気になる場合は先生に相談してみましょう。

No16 日本の家族(父、母、配偶者、息子、兄弟姉妹)および同棲者

在日親族がいる場合は「有」に〇を付けます。いない場合は「無」に〇をつけましょう。
在日親族とは、日本に住んでいるお父さんお母さん、奥さん、兄弟、あなたの子供です)

ここで「有」に〇が付く人は、下の表に「日本に住んでいる親族の情報」を書きましょう。

ここに書くのは「奥さんや旦那さんがいる場合が多いです」

例えば、ネパール人の奥さんがいる場合

続柄には「妻(つま)」
氏名には「奥さんの名前を書きます」英字です。
生年月日には「奥さんの生まれた日」を西暦で書きます。
国籍・地域には「ネパール」と書きます。
同居の有無には「一緒に住んでいるなら「有」に〇、別のところに住んでいるなら「無」に〇をつけます」

勤務先・通学先名称には「奥さんが働いている会社名称やが学校名称」を書きます。
在留カード番号には「奥さんの在留カードの番号を書きましょう。

 

在留期間更新許可申請書の1ページ目は以上です。

まとめ

いかかでしたか?

1ページ分だけでしたが、ちゃんと書けましたでしょうか?

ニャア
書けました!

という、声が返ってくると、嬉しいです!、励みにもなります!

 

それほど、難しく無かったでしょ?

書く内容が解っていると書きやすいですからね。

ただ、まだ1枚目が終わっただけですので、後2ページ分が残っています。

次は、2ページ目です。
在留期間更新許可申請書の書類作成方法と書き方ポイントまとめ。其の二。

 

補足:チェックリスト

これくらいの準備をしておくといいかなぁ・・・というモノをリストにしてみました。

pdf-519-checklistのサムネイル
PDF(表示されている部分)をクリックするとビューワーで閲覧できます。

 

 

最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございました。

あっ、続きがあったんだ!!

 

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